Windows98、95の場合


 OSがWindows98、95の場合は、まず新HDDをフォーマットし、旧HDDの内容を新HDDにコピーします。この時システムファイルのコピーも行います。次に新HDDでPCを起動します。
(省スペース型のPCでの作業を説明しています。PC内に2台目のHDD設置スペースがある場合は、作業内容が異なります。)

[1] 新HDDをフォーマット


PC本体から全てのケーブルをはずして、カバーを開け、HDDからIDEケーブルと電源ケーブルを抜いて、HDDをはずします。
「FMV5333CL2」では写真中のネジを1本はずし、ケーブル側にスライドさせてケースごとHDDをはずします。


IDEケーブルをPC本体からも抜き、2台用IDEケーブルと差し替えます。PC本体にケーブルの長い方の端を、赤い色がついた方を電源ケーブル側にして差します。IDEケーブルの反対側の端には旧HDDを、まん中の差し込みには新HDDを、赤い色を電源コネクター側にして差し込みます。この時、新HDDのジャンパースイッチをスレーブに設定します。(マスター、スレーブの設定方法はメーカー、製品によって違うので、取扱説明書などで確認して下さい。)


電源ケーブルを分岐ケーブルで2つに分け、2台のHDDの電源コネクターに差し込みます。この時プラグとコネクターの形状を確かめて正しく差し込んで下さい。

IBM製HDDでスレーブに設定


ディスプレイ、キーボード、マウス、ディスプレイ電源、本体電源の各ケーブルを接続し、電源を入れます。その他のケーブルを接続する必要はありません。


新HDDにパーティションを作成します。
「スタート」メニューの「ファイル名を指定して実行」で「fdisk」と入力して実行します。
「大容量ディスクのサポートを使用しますか?」と表示されたら「Y」を入力して[Enter]を押して下さい。
「FDISKオプション」の画面で、メニューの5番「現在のハードディスクドライブを変更」を選び、次画面で現在のハードディスクドライブを2番に変更します。FDISKオプション画面で、現在のハードディスクが2番に変更されているのを確認したら、1番を選んで[Enter]を押し基本MS-DOS領域を作成します。(注:操作対象のHDDを間違えると、データは全て失われます。)
新HDDを1つのドライブとして使う場合は、「基本MS-DOS領域に使用できる最大サイズを割り当てますか(Y/N)?」で「Y」を入力し[Enter](1つのHDDを2つ以上のドライブに分ける場合は「N」[Enter]と押し、次の画面でCドライブに割り当てたい領域をMBまたは%で入力し[Enter])。
「基本MS-DOS領域を作成しました」と表示されたら[Esc]キー、「FDISKオプション」に戻ったら[Esc]キーを2回押します。(HDDの領域を分ける場合は、「FDISKオプション」で残りの領域に拡張MS-DOS領域を作成し、論理MS-DOSドライブを作成します。)
「変更を有効にするには、コンピュータを再起動してください」と表示されます。
[Esc]キーを押した後、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押すと再起動します。


「マイコンピュータ」で新HDDが正しい容量で認識されているのを確認したら、新しいHDD領域のアイコン上でマウスを右クリックし、メニューからフォーマットを実行します。(他に新領域があればフォーマットします。)
ここで、起動用ドライブのフォーマットでは、種類を「通常のフォーマット」オプションで「システムファイルのコピー」に必ずチェックを入れておきます。これで新HDDに起動用のプログラムが転送されます。

[2] 旧HDDの内容をコピー


Windowsフォルダーのコピー。
「マイコンピュータ」の「表示」メニューにある「フォルダーオプション」の画面で「全てのファイルを表示する」に設定を変更します。
新HDDの起動ドライブとなる領域内に「windows」というフォルダーを作ります。
Cドライブの「windows」フォルダーを開き「Win386.swp」ファイルを除く全てのファイルを、新HDD内の「windows」フォルダーにコピーします。(注:「Win386.swp」をコピーしようとすると、コピー作業が途中で止まってしまいます。)【1】Cドライブの「windows」フォルダーにある「Win386.swp」ファイルを選択。【2】メニューの「編集」から「選択の切り替え」を選ぶと、「Win386.swp」以外のファイルが選択される。【3】新HDD内の「windows」フォルダーにドラッグしてコピー。


Windowsフォルダー以外のファイルのコピー。
旧Cドライブ内のWindowsフォルダー以外のファイルをコピーします。コピー中にファイルを上書きするか聞かれたら、「全て上書き」を選びます。
旧Dドライブにインストールしたアプリケーションがある場合は、新Dドライブにコピーします。保存データなら別ドライブにコピーしてもかまいません。

[3] 新HDDで起動


電源を切り、PC本体のケーブルをはずしたら、新旧2台のHDDのケーブルをはずしケース内の旧HDDを新HDDに交換します。2台用IDEケーブルを1台用に戻し、電源分岐ケーブルをはずします。新HDDのジャンパースイッチをマスターに設定して、PC本体内に収め、IDEケーブルと電源ケーブルを接続します。

IBM製HDDでマスターに設定


アッパーカバーを取り付け、PC本体のケーブルを元通りに接続し、「ウインドウズ98CD-ROMセットアップ起動ディスク」をフロッピーディスクドライブに挿入して、電源を入れます。
「Windows98セットアップメニュー」が表示されたら[2]キーを押します
「大容量ディスクのサポートを使用しますか?」と表示されたら[Y]キーを押し[Enter]を押します。
「FDISKオプション」画面が表示されるので、メニューから2番を選んで新HDDをアクティブに設定します。
fdiskを終了して再起動します。
マイコンピュータで、HDDの全ての領域が認識されていることを確認すれば成功です。アプリケーションの動作などを確認して下さい。
サポートについて JA豊橋で「FMV5333CL2」をお使いの皆さんへ。

 旧HDDは、データを消さずに大切に保管して下さい。サポートを受ける際にはHDDや周辺機器などを元の状態に戻します。HDDを換装した状態ではサポートが受けられなくなることがあります。

2002/01/16掲載

 ごとう製茶ホームページへ